最終更新日:2017/12/8
政府系ファンド
せいふけいふぁんど政府が資金を出資して投資活動を行なうための組織をいう。
ソブリン・ウエルス・ファンド(Sovereign Wealth Fund、SWF)ともいわれる。
投資に当てられる政府資金としては、天然資源収入、外貨準備金、社会保障積立金などがある。従来、産油国のオイルマネーを運用する投資ファンドが有名であったが、運用母体として新たな国が参入するとともに、投資対象も優良企業の株式などに拡大していて、他国の政府系ファンドが企業経営等に関与する恐れもあると警戒する見方もある。
政府系ファンドの実際の運用は、国際的に活躍するファンドマネジャー等が担うことが多く、その実態は明確ではない。しかし、政府系ファンドは、運用規模が大きく、また、投資に当たって国家的な戦略が反映されやすいことから、金融市場に与える影響は少なくないと考えられている。
日本においても、外貨準備金や社会保障積立金を投資的に運用して資金量の拡大を図るべきとの意見がある一方、これらの資金をリスクに曝すことには慎重であるべきとする考えも根強い。
-- 本文のリンク用語の解説 --
投資
金銭を金融商品等に変換し、あるいは事業に充当して利益を得る行為。株式、債券、不動産などを取得して配当等を受け取る方法、それらを売買して差額を得る方法、事業に出資する方法などがある。
例えば、「株式投資」または「不動産投資」は株式または不動産を金銭運用の対象とする投資、「投資信託」は投資利益を証券化した金融商品で信託のしくみを使うもの、「投資ファンド」は共同で投資するために集めた資金のことである。
投資は、費用とリスクを伴う。不動産投資を例にすれば、取引に伴って税(取引の内容に応じて、不動産取得税、印紙税、譲渡所得税、固定資産税など)や手数料を負担する必要があるほか、不動産価格の変動などによって賃貸料の減少や売却損が生じる恐れがある。
なお、経済学でも「投資」という用語を使うが、その意味は、一般的な意味とはまったく違うので注意が必要である。経済学でいう「投資」は、「消費」と対比した用語で、一定期間における実物資産の増加分(使われないで次の期に積み上がる資産)をいう。この場合、「投資」は事後的に「貯蓄」と等しくなる。
例えば、「株式投資」または「不動産投資」は株式または不動産を金銭運用の対象とする投資、「投資信託」は投資利益を証券化した金融商品で信託のしくみを使うもの、「投資ファンド」は共同で投資するために集めた資金のことである。
投資は、費用とリスクを伴う。不動産投資を例にすれば、取引に伴って税(取引の内容に応じて、不動産取得税、印紙税、譲渡所得税、固定資産税など)や手数料を負担する必要があるほか、不動産価格の変動などによって賃貸料の減少や売却損が生じる恐れがある。
なお、経済学でも「投資」という用語を使うが、その意味は、一般的な意味とはまったく違うので注意が必要である。経済学でいう「投資」は、「消費」と対比した用語で、一定期間における実物資産の増加分(使われないで次の期に積み上がる資産)をいう。この場合、「投資」は事後的に「貯蓄」と等しくなる。
ファンドマネジャー(Fund Manager)
金融資産を継続的に運用する専門家をいう。
運用対象は、株式、債券、不動産、為替、商品相場等々、ファンドの性格に応じて多様である。投資顧問業として業務に携わることもある。
通常、運用実績を評価するための基準(ベンチマーク)が設定されていて、それを上回る成果を上げなければならない。一般的には、日経平均やTOPIXをベンチマークとすることが多い。
通常、運用実績を評価するための基準(ベンチマーク)が設定されていて、それを上回る成果を上げなければならない。一般的には、日経平均やTOPIXをベンチマークとすることが多い。