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最終更新日:2017/12/8

太陽光発電(システム)

たいようこうはつでん(しすてむ)

太陽電池によって太陽光のエネルギーを直接に電力に変換する発電方式をいう。

太陽電池は、一定の物質に光が照射されると伝導電子が増加する現象(光電効果)を利用して電力を得る装置で、光エネルギーを電力に変換する過程で熱や運動エネルギーの媒介を必要としない。
そのため、太陽光発電は、発電時に廃棄物、CO2等の発生がない他、小規模に分散的に運用可能、設置条件の制約が少ない、などの特徴がある。

一方、他の発電方式に比べて高コスト、発電量の変動が大きい(夜間や雨天時は発電できない)、スケールメリットが効かないなどの短所がある。
そこで、太陽光発電と他の発電とを組み合わせて、発電、消費、売電、買電を適切に制御するシステム(太陽光発電システム)が開発・運用されている。

-- 本文のリンク用語の解説 --

太陽電池

光エネルギーを直接に電力に変える機器。

半導体などが短波長の光に照射されると、その内部の伝導電子が増加するなどの現象が起きる(内部光電効果または光起電効果)。太陽電池は、この現象を利用して直流電流を取り出す機器である。

太陽電池の種類は、その素材や形態によって分類されるが、大別すれば、シリコンを用いるもの、無機化合物を用いるもの、有機化合物を用いるものに分かれる。変換効率、製造コスト、形状などの視点から開発が進められている。