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最終更新日:2021/3/1

破風

はふ

屋根の妻(山形に合わさった屋根の端にできる面)となる三角形の壁面に取り付けられた厚い装飾板またはその三角形部分。城郭、社寺などの建築物においては、短い屋根と三角形の部分を独立した構造体として組み込む場合があるが、これも「破風」といわれる。

切妻屋根の切妻破風、入母屋屋根の妻上方の入母屋破風、屋根の平斜面(流れ)に取り付ける千鳥破風、丸く盛り上がる曲線形の唐破風など、形や取り付け方によっていくつかに分類される。

なお、破風の頂点から垂れ下がる彫刻物を「懸魚(けぎょ)」という。

-- 本文のリンク用語の解説 --

入母屋屋根

屋根形式の一つで、上部が切妻屋根(両側に勾配のある屋根)、下部が寄棟屋根(四方に勾配のある屋根)のかたちのもの。
-- 関連用語 --
妻入り

二つの屋根面が山の形に合わさった側(「妻」という)に出入り口がある建物構造。これに対して、妻と直角をなす側(「平」という)に出入り口がある構造を「平入り」という。