最終更新日:2023/10/24
耐震補強
たいしんほきょう建物の地震に対する安全度を上げるために講じる対策。
一般的な方法として、i)壁や鉄骨(ブレース)の増設、基礎の補強などによって振動力に耐える性能を向上する方法(耐力の増強)、ii)柱に金網や鉄板を巻いたりして粘り強さ(靱性)を向上する方法(靱性の向上)がある。また、耐力の補強とは異なる方法として、iii)基礎と建物の間に積層ゴムなどを設置して建物に伝わる地震の揺れを軽減する方法(免震補強)、iv)錘やダンパなどを設置して地震による揺れを軽減する方法(制震補強)がある。さらには、地盤が脆弱な場合には、地盤の改良を行なうときもある。
耐震補強の方法を選択するときには、地盤の状態、建物の構造、現在の耐震性能と目指す性能、費用・工期などを十分に検討する必要がある。