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玄関
建物の表側に設ける出入口。建物の正式な出入口である。屋敷の玄関の造りは、門構えとともに建物の格式を示すとされてきた。
玄関は、土間、上がり框(かまち)、床で構成される。床面の位置は土間よりも高くなっていて、床に上がるときに足場とする部位が上り框である。土間には一般に靴箱や傘立てが設置されているほか、玄関が生花や装飾品で飾られていることも多い。
なお、建物の出入口ではないが、マンション住戸の出入口も玄関とされる。この場合、土間と床との段差はわずかな場合が多い。
また、建物の裏に設置する出入口を「裏玄関」「裏口」、台所からの出入口を「勝手口」という。
階段
昇り降りする段差のある通路。「きざはし」「梯子段」とも言う。建物の階を移動するための設備として造り付けるほか、傾斜の大きい道などにも設置される。
階段は、複数の平面を高低差をもって順次に連結した構造になっている。この構造において、隣り合う平面の高低差を「蹴上げ」、足を乗せる平面の奥行きを「踏面」、高い階段の途中に設ける広い平面部分を「踊り場」という。
建築基準では、住宅用の階段について、蹴上寸法を23cm以下(共同住宅の共用階段は22cm以下)、踏面寸法を15cm以上(同21cm以上))、幅員を75cm以上とすること、高さ4m以内ごとに踊り場を設けること、手すりを設けることを義務付けている。ただし、蹴上寸法と踏面寸法との関係や階段の斜度については特に決まりはない。
階段のかたちには、まっすぐに昇降するもの(直階段)のほか、踊り場で直角に向きを変えるもの(かね折れ階段)、踊り場で向きを正反対に変えるもの(折り返し階段)、らせん状に回りながら上り下りするもの(螺旋階段)などがある。