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最終更新日:2024/3/21

ドームハウス

どーむはうす

半球状の建物。丸屋根で、空間全体が球曲面に囲まれている。domeは英語だが、ドームハウスは和製英語である。

ドーム(和語は「穹窿(きゅうりゅう)」「丸屋根」)は屋根に用いられる構造体であるが、ドームハウスは、屋根だけでなく建物全体を半球状に形作る建築物で、支柱や壁のないシンプルな空間が特徴である。その構造には、アーチ構造、シェル構造、空気幕構造などいくつかの種類がある。

ドームハウスの大きさや用いる建材はさまざまで、その用途・形式も、テント風の小屋、独立カプセル形の宿泊施設、通常の住宅、大空間施設など幅広い。

ドームハウスは、一般に建築費が安いとされるが、間仕切りが難しい、デッドスペースが生じやすいなどの難点がある。

-- 本文のリンク用語の解説 --

屋根

建物の上部に設ける覆い。屋根は、雨露、風雪、寒暑を防ぐために設けられ、建築構造の一部となる。 屋根のかたちには、二つの面が棟で山型に合わさる「切妻屋根」、山型の二面とその両端を斜めに切る二面で構成する「寄棟屋根」、傾斜した四つの面が頂点で合わさる「方形屋根(ほうぎょうやね)」、一つの傾斜面の「片流れ屋根」、水平面の「陸屋根(ろくやね)」、切妻屋根の両端に傾斜面を付加した「入母屋屋根(いりもややね)」などがある。 屋根材としては、粘土瓦、セメント瓦(プレスセメント瓦、コンクリート瓦)、スレート(化粧スレート、天然スレート)、金属(銅、トタン、ガルバリウム鋼板等)が用いられるほか、陸屋根の屋根材には、アスファルト、モルタル、防水シート等の防水材が使用される。また、古民家のなかには茅や藁を用いるものもある。 なお、屋根を仕上げることを「葺く」といい、屋根を「瓦葺」「スレート葺」「茅葺」などに分ける場合もある。

デッドスペース

家屋にある利用が難しい空間。英語のdead space。階段下、屋根裏などに生じやすい。 デッドスペースは収納場所に利用されることが多いが、アクセスの容易さや利便性に劣る傾向がある。