支持力度
しじりょくど地盤が支えることのできる荷重力。直接基礎を設計する場合の基本的な要素で、単位面積あたりの力(kN/平方メートル)で表す。
建物の基礎には、支持力度を超える荷重力を加えてはならない。地震時には大きな荷重力が加わることに注意が必要である。
支持力度は、地盤の種類や性質、基礎の形状などによって異なる。例えば、硬い粘土質地盤や堅いローム層の支持力度と比べると、密実な礫層の支持力度はその3倍、密実な砂質地盤はその2倍の値とされている。
支持力度を測る方法には、実際に荷重力を加えて測定する方法(平板載荷試験)と、地盤調査の結果などを基に一定の計算式によって算定する方法がある。算定する場合の計算要素は、土の粘着力、土の土被り圧、荷重の分散効果であるが、N値が大きいほど支持力度も大きい。また、長期の支持力度は、短期の2分の1の値とされている。
なお、「支持力度」は設計技術者が用いる用語であるが、建築基準では、同じ意味の用語として「地盤の許容応力度」が使われている。
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