本柾
ほんまさ
柾目(並行縞模様の木目)のうち、縞模様が等間隔かつ真っ直ぐであって、優美さを備えた木目。ただし、本柾と一般の柾目との区分は主観的に判断され、基準が明確に定まっているわけではない。
本柾の木材は高価であるが、その美しさを生かして、床の間、天井、長押、敷居などの仕上げ材として使用される。
床の間
座敷に設けられ、掛け軸や花を飾る上段となった空間。書院造りにおける空間構成の特徴のひとつ。床の間とその脇の壁等との境にある柱を「床柱」という。
長押
柱の側面や鴨居の上部などに取り付ける化粧材のこと。
壁を装飾するための水平材で、断面は台形である。本来は、軸組を引き締める効果もあったとされている。取り付ける位置によっては天井長押、内法長押などと呼ぶ。
敷居
開口部の下部に設けられる水平材。門の内外を仕切ったり、部屋を区切るために敷く横材で、同時に建具を受ける役目もする。
建具の受け方は、戸の開閉形式によって異なり、レールを上に設けたり、溝を彫る等の手法がある。略して「敷き」とも。