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最終更新日:2024/3/21

耐力壁ブレース工法

たいりょくへきぶれーすこうほう

2本の鋼鉄製の柱を鋼鉄棒の筋交いでつなぐ構造物。木造軸組工法の建物の壁に取り付けて、その耐震性能を強化するための工法である。

木造筋交い工法よりも耐震性が高いとされるが、異なる性質の構造材を組み合わせるため、木材と鋼鉄とを適切に接合すること、鋼鉄を確実に錆止めすることなど、施工に当たって十分な技術が必要である。

-- 本文のリンク用語の解説 --

鉄筋筋交い

柱と柱の間に対角線に入れた鉄筋製の斜材。地震、風圧などによる水平荷重を受けて軸組が変形するのを防ぐためのもので、木造軸組構造や鉄骨構造において用いられる。 筋交いは、一般的に、木造軸組構造では圧縮力に、鉄骨構造では引っ張り力に抵抗する。また、筋交いと軸組材との接合部には強い力が加わるので、接合の方法に注意が必要である。

木造軸組工法

在来工法ともいい、木造建築物の工法の一つ。
「在来工法」とは、「伝統工法」をベースとしながら、第二次大戦後の技術革新で新たに生まれた木造建築物の工法である。

この「在来工法」は、「木造軸組工法」「在来軸組工法」「在来木造」「木造軸組」などのさまざまな呼び方がされるが、その内容は基本的に同じである。

「在来工法」の特徴としては次のことが挙げられる。

1.鉄筋コンクリート製の「布基礎」(連続フーチング基礎)を採用し、土台と布基礎をアンカーボルトで緊結する。
2.筋かいを入れて、プレート等で止めつけることにより、軸組全体を安定させる。
3.壁材に構造用合板を採用する等により、壁に強度を与える。
4.その他、材の接合部(仕口)に多様な金物を用いて、軸組全体を補強する。

これらの工夫により構造的に強い木造建築が初めて可能となった。

ちなみに建築基準法では、木造建築物についてさまざまなルールを設けているが、これらのルールの前提として想定されているのはこの「在来工法」である。