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最終更新日:2024/3/25

もく

装飾性が高く、美しいとされる木目。「杢目」とも言われる。希少価値が高い。

杢は、樹木繊維の局所的なねじれ、瘤などによって生じる特異な木理の現れであるとされ、特的の樹種に現れる。また、製材の仕方によっても現れ方が違ってくる。

杢の命名や分類は、極めて主観的になされていて、標準化されていない。また、一般的な木目と杢を区別する基準も非常に不明確である。

よく知られている杢として、玉杢、縮み杢、鳥眼杢、葡萄杢、さざ波杢、虎斑などがある。

-- 本文のリンク用語の解説 --

木目

木材の表面に現れる模様。主に樹木の年輪によって形作られる。 木目は、製材における切断の位置・方向によって現れ方が異なる。また、樹木細胞の配列状態(木理)における、疎密、均一さ、ねじれ、瘤、節などは、木目のバリエーションを形作る。木目は大きく、平行縦縞模様の「柾目」と、山形・波形模様の「板目」に分けられる。また、特に装飾性の高い木目を「杢(もく)」と言う。

縮杢

木材の表面に縮み文様(小皺のような細い筋目)が現れた杢目。装飾的な価値がある。たも、とち(栃)、かえで(楓)、ほお(朴)、けやき(欅)などに現れる。 木材繊維の配列状態(木理)は、疎密・均一性・直通性などに応じてさまざまであるが、そのうちで装飾性のあるものは杢目として珍重される。縮杢もその一つである。

葡萄杢

木目(もくめ)の一種で、小さい円形模様が連なって葡萄の房のように見えるものを指す。特定樹種の樹瘤(コブ)に現れるとされる珍しい模様である。 なお、「杢(もく)」は、「杢目」とも言い、木目のうち装飾的な価値があるものを指す。その名称は模様に応じてさまざまである。また、杢を一般の木目と区別する客観的で明確な基準はない。