生物多様性の保全や回復に資する取り組みを定量的に評価・認証する仕組み。JHEPは英語のJapan Habitat Evaluation and Certification Program(ハビタット評価認証制度)の略語で、(公財)日本生態系協会が開発・運営している任意の制度である。
JHEP認証においては、野生生物の生息環境(ハビタット)の価値を定量的に算出する必要がある。その方法として、
1)目標植生に基づく「みどりの地域らしさ(植生評価指数 VEI)」と「動物評価種のすみやすさ(ハビタット適性指数 HSI)」によってハビタットの質を評価する
2)ハビタットの質に量(面積)を掛けた「ハビタット価値」を算定する、3)ハビタット価値に時間を掛けて(積分して)、取り組みの実施により得られる評価期間分の「総ハビタット価値」を算出する
という手法が採用されている。
JHEP認証は申請によって行なうが、事業主体が申請するハビタット評価認証「JHEP」と、工事受注者が申請する請負工事型ハビタット評価認証「CHEP」の2つの種類がある。いずれも将来50年間の自然の価値を評価するとされている。