企業活動の特定部分に着目し、仕組みを構築して行なう資金調達の方法。ストラクチャー(structure)は英語の「仕組み」を意味し、ストラクチャードファイナンスを「仕組み金融」ということもある。
明確な定義はないが、その特徴は、一般の借入れや増資によるファイナンスと違い、企業本体の信用力から保有資産や事業の価値を切り離して、それに基づいて資金を調達することである。従って、原則として個々の案件ごとに仕組みを構築するため、その手法は多様である。
主な手法としては、企業が保有する資産に着目した不動産の流動化・証券化、保有する債権に着目した債権流動化、特定の事業に着目したプロジェクトファイナンス、設備利用の形態に着目したリースファイナンスなどがある。