空が建築物に遮られていない程度を示す指標。建築基準において、建築物の高さを制限するときの基準として用いられる。
建築物の天空率は、次の手順で算定する。
1)地上に測定地点を中心とする半球(半径r)を想定し、その半球面に測定地点から建築物を投影する。
2)投影された建築物の半球上の影をさらに地平面に垂直に投影し、その投影面積を求める(面積Ab)。
3)想定した半球を地平面に垂直に投影した面積をAsとする(πr2乗となる)。
4)測定地点の天空率は、(As−Ab)/As である。
計画する建築物の天空率が、高さ制限(道路斜線制限、隣地斜線制限、北側斜線制限)に適合する建築物の天空率よりも大きければ、その高さ制限は、計画する建築物に対しては適用されない。