地震が構造物に対して作用する短期的な荷重。床や屋根に大きく作用する。地震による建物被害の大きな要因であって、耐震設計に当たっての重要な要素である。
地震力は、一般に、各階の床と屋根に集中して働く。その大きさは、地震時における建物の重量(固定荷重と地震用積載荷重の和)に、一定の係数(せん断力係数)を乗じて算出される。この場合、せん断力係数は、標準せん断力係数に、振動特性、力の垂直方向の分布、地域特性による補正を加えたもので、標準せん断力係数は、中程度の地震においては0.2または0.3、大規模な地震においては1.0とされている。