住宅性能表示制度における省エネルギー対策に対応する項目。住宅性能表示に関する基準を定めた「日本住宅性能表示基準」における正式な事項名としては「温熱環境・エネルギー消費量に関すること」であり、「断熱等性能等級」と「一次エネルギー消費量等級」について表示することとされている。2022(令和4)年の「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」の改正を受け、同法が示す基準との整合が図られた。
断熱性等級は、住宅の内部から床、外壁等を通過して外部に放出される熱量を外皮全体で平均した「UA値」を基準に、講じられている熱損失の削減対策の程度に応じて下記の7等級に評価される。
等級7:より著しい削減
等級6:著しい削減
等級5:より大きな削減(建築物エネルギー消費性能誘導基準相当)
等級4:大きな削減(建築物エネルギー消費性能基準相当)
等級3:一定程度の削減
等級2:小さな削減
等級1:その他
一方、一次エネルギー消費量等級は、住宅で消費する電気、灯油、都市ガスなどの二次エネルギーを一次エネルギー(石油、天然ガスなど)に換算した消費量を基準に、削減対策の程度に応じて下記の6等級に評価される。
等級6:著しい削減(建築物エネルギー消費性能誘導基準相当)
等級5:より大きな削減
等級4:大きな削減(建築物エネルギー消費性能基準相当)
等級1:その他