不動産用語集 - 不動産業務に役立つ基礎知識
不動産実務用語

成約価格

読み: せいやくかかく

売り主買い主が合意し、契約書に代金として記載され、取引が成立したときの金額。

他に、売り主・買い主のそれぞれが希望する価格、不動産業者の店頭に提示されるなどの「売り出し価格」(不動産情報サイトなどに登録される場合は「登録価格」と呼ばれることもある)、不動産鑑定士の鑑定による鑑定価格、その他公的な目的に基づく路線価や固定資産税評価額などがあるが、これらと区別して、実際に取引が成立したときの価格という意味で用いられている。

あくまでも売り主と買い主間の相対の取引情報であって公開の義務はなく、かつてはその価格に関する情報が広く知られることはなかった。しかし、旧建設省、国土交通省が不動産市場の透明化を政策課題として位置づけて推進してきたこともあり、現在では、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」や指定流通機構の「REINS」において、「成約価格」「成約価格情報」が、必要な情報管理のもと、不動産取引の参考となるよう公表されている。